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こんなところにお地蔵さまがあるわけがない

こんばんは。葛です。固めSS新作です。

今日は『俺の妹がこんなにかわいいわけがない』から桐乃、あやせ、麻奈美、黒猫を石化(地蔵化)します。
4月から二期が始まるみたいですね。楽しみです。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
(2008/08/10)
伏見 つかさ

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原作がファンタジーや石化要素の欠片もない事もあって、いつになく強引な固め展開で原作崩壊していますので、苦手な方はご注意ください。

女の子が石化してればそれでいい!という固めフェチの方は、続きからどうぞ。





都会に暮らしていても意外と山と接する機会は多い。山に入っていた事にも気づかず通り過ぎてしまう事もあれば、思いもよらず山の中に迷い込んでしまう事もある。
いつの間にか山の中に迷い込んでしまう時。それは知らずして異界の入口にやってきてしまったのかもしれない。それは時として神隠しの様な怪異を引き起こす。それもまた山の一つの姿だった。

山道を一人の黒猫が歩いていた。本物の猫ではない。黒猫というハンドルネームを名乗る少女である。長い黒髪に全身黒づくめのゴスロリ衣装は山道を歩くにはふさわしくない格好だった。彼女の特異な恰好は好きな作品や自分の中二病チックな創作の世界感に基づいた物らしい。どうやら近道をしようと見知らぬ山に入って、迷ってしまったようだ。
「参ったわね……このままだと日が暮れてしまうわ。疲れて来たし、そろそろ休みたいのだけれど……あら?」
視界の片隅に自然に妙な物が目に入る。手を合わせて赤い前掛けをしている恰好からお地蔵様である事は分かったが、眼鏡を掛けた女の子という点が気になった。
「どうしてこんな形にしたのかしら、よくできてるわね……現実世界に石化があったらこんな感じかもね」
少女のお地蔵様に親近感を覚えた黒猫は、その頭をそっと撫でてみた。
「ふふ、驚いた顔して、可愛いわね」
その時だった。お地蔵様を撫でたと思ったら、ピキーンと急に体が金縛りにあったかのように動けなくなった。
「な、なに……!?私何もしてな……あ……」
顔の筋肉も強張り、声も上手く出せなくなる。そのまま自分の意志とは関係なく手が勝手に動いていき、気が付けば手を合わせたお地蔵様のポーズを取っていた。
「あ…あっ……」
突然の出来事に頭が付いていかない。ただ、自分がどうやらお地蔵様の祟りか何かに巻き込まれているらしいことはおぼろげに分かった。

ボンッと真っ白な煙が上がる。それと同時に黒猫の全身が一瞬にして石化していた。
全身を黒で統一していたのが、白に近い灰色一つに染め上る。直立し手を合わせてお地蔵様のポーズを取り驚いた顔で固まっている。普段身近に接しているファンタジーの石化がまさか自分の身に起きるとは思わなかった。
石化と同時に、首にいつの間にか真っ赤な前掛けが付けられていた。灰色の全身に一際目立つ赤が加えられ、まだ新しいお地蔵様は山の自然から浮いていた。
黒猫が触れた少女の地蔵もその外観からしてまだそれほど時は経っていないようだったが、既に山の土や雨に汚れ、その身体は大分くすんでいた。

お地蔵様の祟りを受け地蔵になった少女たちは次に迷い込む者たちを待ち受ける。
黒猫が石化して1週間程経つと、新たに二人の少女がこの山に迷い込んできた。
「暗くなっちゃったね……これなら仕事場から送ってもらった方が良かったかな……」
「大丈夫だって。多分、近道にはなってると思う。ごめんねあやせ、付きあわせちゃって」
「ううん。私こそ途中で道を勘違いしちゃってたみたい。桐乃の言うとおりあそこで曲がっていれば良かった」
制服を着た二人の少女は、共に女子高生にしてモデル業も営む仕事仲間であり同じ学校の友達だった。所々跳ねている長い髪の少女の名は高坂桐乃、同じく長髪の大人しそうな少女は新垣あやせという。

二人が山道を登り一休みしようとした時、二体のお地蔵様を見つけた。二人とも女の子の形をしている。
「お地蔵様かな……二人とも可愛いね」
「そう?こんな派手な格好しちゃって、なんかむかつく感じじゃん?……こいつどっかで見たような気がするんだけど……」
実際ここに固まっている二人の少女は桐乃の知り合いだった。黒猫とは趣味の話題でネットを通して知り合っていたし、もう一人の眼鏡少女の地蔵は、桐乃の兄の友人で知り合いの田村麻奈美という少女だった。
「お地蔵さんと知り合い?」
「まさか!こんなダサい前掛けしてる知り合いなんているわけないじんゃ……あ、れ……」
桐乃が地蔵の前掛けを掴むと、急に動きが硬くなった。
「どう……して……身体が……勝手に……」
手と手が勝手に合わさり地蔵のポーズを取る。親友のおかしなようすに、思わずあやせもその肩に触れてしまった。
「桐乃!どうした……の……あれ…私…も……」
ボンッ ボンッ

日の暮れた山道で煙とともに軽い爆発音が二回響いた。桐乃とあやせは地蔵に触れたことで自らも祟りでお地蔵様になってしまった。
ダサいと言っていた前掛けと同じものを付け困惑の表情で固まっている桐乃。そこには普段の傍若無人さは感じられず、むしろ彫刻としての美しさが際立つ。モデル業を活かしたプロポーションと顔立ちで造られた地蔵は美術品のようだった。もっとも、お地蔵様のポーズを取ってモデルの写真を撮ったことは今までに無かったが。
地蔵になる途中の桐乃に触れたことで、あやせもまた同じポーズで地蔵と化していた。スカートの下の脚も棒立ちになり、手を合わせて灰色に全身を染めた姿は山の中で異彩を放っていた。

この二人もまた既にこの場で地蔵と化していた黒猫たちの仲間入りをして、このままずっと山の中に佇むことになった。白っぽかった石の表面も月日とともに汚れ、前掛けもぼろぼろになっていく。地蔵となって固まった時から一歩も動くことなく彼女たちは自然と一体化していった。

人里からこの異界の山に通じる道は閉ざされ、今は山道を訪れる者は誰もいない。いつか再び彼女たちが人と出会う時は、新たに迷い込んだ者を石化し自らと同じ地蔵に変える時か、もしくは山全体が人里と完全に一体化し遺跡として発掘される時しかない。
遺跡となれば、少女を象った地蔵はさぞかし珍しがられる事だろう。どちらにしても、それは赤い前掛けが見る影もなく崩れ去った遥か先の時代の事である。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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