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和服を着た門松

あけましておめでとうございます。葛です。今年もよろしくお願いいたします。

早速ですが、元旦から固めSS新作です。昨日書いた除夜の鐘化の続きで、お正月にちなんで門松化です。
年の瀬と明けは、好きな子に固まってほしいという事で今日も琥珀さんに固まってもらいました。
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(2008/01/21)
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琥珀さんです。

固めと状態変化ジャンルは近いようで意外と区分けが細かい上にどこまでをそれぞれの範囲とするのかが、難しいんですが、基本的に人の形をそのまま残している石化や凍結などが固め寄りで、液体化など人の形を保たない物が状態変化寄りだと思っています。

Pxivなどでのタグ付にも迷う所はありますが、基本的には石化や凍結のみの話だったら固めタグのみで、今回の様に変わった固め方や素材などになる場合は状態変化タグを足したり、色々様子を見ています。今回は固め+状態変化ということで、よろしくお願いします。

今回もR-18Gとしますので、苦手な方は避けてください。

それでは固め・状態変化フェチの方のみ、続きからどうぞ。


前回のあらすじ
とばっちりでブロンズ像になってしまった翡翠と返り討ちで木像になってしまった琥珀の二人はそのまま除夜の鐘として使われ、固まったまま年を越した。

ゴゥゥン…………
元旦の午前1時過ぎ。遠野秋葉はようやく108回目の除夜の鐘を突き終わった。ブロンズ像となって吊るされた翡翠に、木像となって鐘つき棒代わりになった琥珀をひたすら打ち付け続けていたので、流石に疲労が襲ってきた。
「はぁ……何してるんだろう私。流石に、二人ともこのままというわけにはいかないわね……」
彫像となった姉妹を改めて見る。翡翠も琥珀も紐を括り付けられて物干し台から宙吊りになっていた。あれだけ叩きつけても二人の像には傷一つ付いていない。完全に身体の芯まで固まりきっていた。
さて、どうすれば元に戻るのか。見当は付いている。秋葉は無事に演奏の終わった除夜の双子鐘を置いたまま、琥珀の部屋に向かった。

「あった……銅像解除薬、これね……全く、用意周到何だから」
琥珀の部屋には、待ちかねていたかのように目立つ場所にブロンズ像と化した翡翠を元に戻すための薬瓶が置いてあった。近くには刷毛もある。これで塗っていけということだろうか。
「まずは……翡翠からね」
木像の解除薬が見当たらないのが気になったが、一旦二人の固まっている部屋へ戻る。

翡翠のカチューシャに括り付けられた紐を外し床に下ろす。深緑に染まった全身はよくできた彫像そのものだった。翡翠の端整な顔立ちを前にすると、少しどきりとする。後ずさりしている様にも見えるが、極度に取り乱してはいない所が彼女らしかった。
秋葉は刷毛に解除薬を薬を付けると、まず翡翠の鼻先から顔面にかけて塗り広げていった。
顔に薬を塗ると、塗ったところからたちまち肌色を取り戻していく。
「………ん………はぁ……ん……秋葉……さま……?」
「おはよう翡翠。災難だったわね」
「いえ……………はい。姉さんは……?」
「まだあそこに」
そう言って横向きに宙吊りにされた木像の琥珀を指すと、翡翠は一瞬驚いたようだったが、妙に納得した様子だった。
「それで……秋葉様」
「何かしら」
「このままでは動けません。どうか、顔以外も元に戻して頂けるとありがたいのですが……」
翡翠はまだ顔面だけ元に戻ったほかは、体中がブロンズ像のままだった。このままでは到底動くことなどできない。全身緑色をした少女が顔だけ肌色を取り戻した姿はややシュールな光景だった。
翡翠も努めて落ち着いた応対を心掛けてはいるが、流石にこのままでは心地が悪いだろうという事は表情からもよく伝わった。
「ごめんなさい。今塗っていきます」
「恐縮です」
それから10分程かけて全身に解除薬を塗っていき、翡翠はようやく元の身体を取り戻した。

翡翠が鐘つき棒になっている琥珀を指差す。
「それで、この姉さんはいかがいたしましょう」
「そうね。流石にずっとこのままというわけにもいかないでしょうけど」
「元に戻す薬は無かったのですか?」
「それが、部屋を漁ってはみたけれど、見つけられなかったのよ。翡翠、手伝って頂戴」
「はい。もちろんです」
しかし、二人は当人を置いて再び琥珀の部屋を捜索したが、全身が木に変わってしまった琥珀を元に戻すための薬を見つける事はできなかった。

午前三時を回り、流石に二人はすぐに解除薬を見つける事を諦めていた。
「姉さんをあのまま置いておくのはちょっと……」
「でも、他に置いておくにしても場所がないじゃない」
「それなんですが……」
翡翠が少しうつむいて秋葉に耳打ちする。なるほど、少し可哀想だが意外と良い案かも知れない。
「わかったわ。それでは、そのように手配をお願いします」
「かしこまりました」
秋葉と翡翠は密約を交わすように、少し改まった口調で言葉を交わした。


1月1日午前5時。
日が昇り、屋敷にも初日の出が降り注ぐ。豪奢な洋館の門には、屋敷の大きさに似合った人ひとり分程の大きさの門松が華々しく飾られていた。
この門松、遠目に見る分にはただの大きな門松だが、近くで見ると女の子の形をしている事がわかる。

それは、昨日木像になり鐘付き棒として使われていた琥珀が飾りつけられた姿だった。
体中に松や竹をしめ縄と共に巻きつけられ、木の肌の上に緑の衣を纏った様に見える。直立して固まっているため、ある程度飾りつけは簡単だったようだ。
頭にはみかんが乗せられ、開かれた口の中には小さな金柑が入れられていた。昨日散々な目逢った翡翠の、ささやかなお返しかもしれない。瞳も木になったまま色を失っていたが、この飾りの豪華さは祝いのダルマのように墨で目を描かれてもおかしくはない。もしかしたら、そろそろ起き出した近所の悪ガキに書かれてしまうかもしれない。

門松となった琥珀は固まったまま陽の光を浴びていく。朝露に全身が濡れ反射する光がまぶしかった。派手な飾りつけと、和服の少女の取り合わせが門松としてこれ以上ないほどの美しさを誇っていた。和服とエプロンも身体と同じ木の塊になっているため、遠くからではこの仕掛けに気付くことはできない。

琥珀型の門松は始め三が日の間だけ飾っておくはずだったが、木像化の解除薬がなかなか見つからなかった上に近所の住人からかなりの好評をもらったため、そのまま7日の朝まで玄関に飾られたという話である。
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プロフィール

葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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