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サンタをプレゼント

メリークリスマス、葛です。


クリスマスイブなので、サンタ娘の凍結です(強引)
いつに無く無茶苦茶な話な気がします。

固めフェチの方のみ、続きからどうぞ。





北欧の小さな村にあるサンタ女学院。ここには幼い頃からサンタクロースを目指す女の子達が通っている。ここの卒業生たちが毎年12月24日と25日にサンタクロースとして世界中へ旅立っていく。赤いサンタ衣装が制服代わりとなっており、スカートの丈は生徒たちの自主性に任せられる。
この学院の事を知る者は数少なく、また卒業するのも非常に難しい。優秀な成績を納めた若い娘のみがクリスマスプレゼントを配る事ができ、それが何よりもの誇りとなる。一年サンタを務められれば、それだけで何十年という暮らしも保障される。
トナカイの操り方や家屋に気づかれずに侵入しプレゼントを置いてくる技術、プライバシーについてなど、学ぶべきことは数多くあった。
サンタの仕事には魅力も多かったが反面、サンタにあるまじき行動を取った者には厳しい処分が待っていた。


今回紹介するのは、そうした処分を受けた一人のサンタ少女の末路である。
この学校でサンタとしての勉強を積み、今年で17歳を迎える長い髪の少女がいた。白い肌にブロンドの髪と青い瞳が、雪国育ちの可憐さを引き立てていた。周りの少女からも好かれるムードメーカー的存在だった。
彼女もまた普段からサンタ服を着て生活していたが、夏のある日かねてからの好奇心に負けてトナカイで空を飛び隣の国まで遊びに行ってしまったのだ。
「すぐに帰ればわからないよね。折角だから海を見たいなぁ」
彼女は気楽に考えていたが、その空を飛ぶ姿を途中大勢の人に見られていた。彼女が地上に降り立つと直ぐに通報されてしまった。
「君は何者なんだ?」
「はい!私はサンタクロースです!」
外の世界を知らなかった天真爛漫な少女は、それからサンタ学院の事を沢山喋ってしまった。もちろんまともに取られはしなかったが、多くの人に喋ってしまった。

「それで……そのトナカイをどうやって飛ばしてるんだって?」
「はい!この紐を使って……きゃっ!?」
トナカイで飛ぶ方法を喋ろうとした少女は、その途中で忽然と姿を消した。
「どうなっているんだ……?」
調書を取っていた警官はあっけにとられるばかりだったが、しばらく経つと変な少女の調べを取っていたことそのものを忘れてしまった。

サンタ少女は気が付くと狭い部屋の中にいた。周囲の壁が囲むように丸い。どうやら部屋というより、人の入れる煙突のような場所らしい。真っ暗だった。機密を話そうとして、そのままテレポートで飛ばされてしまったのだ。
「ここは、どこ……?」
答える者はいない。しかし、部屋の寒さからここが故郷のどこかである事だけは推察できた。短いスカートに肩を出した露出の多いサンタ服のせいで寒さが堪えた。明るさが取り柄の彼女も、だんだん不安になってくる。
「ねえ!誰かいないの!?ここから出して!」
煙突の壁をどんどん叩く。すると、真っ暗だった天井から光が差し込んだ。
「あぁ……やっと出られるのね……!」
束の間の希望だった。光の次に彼女に降り注いだのは、外の空気によりキンキンに冷やされた水だった。
「きゃああああ!?つめった……いいい……!?」
赤い服と白い肌にパキパキと氷が張っていく。瞬く間もに全身が凍りつき動けなくなってしまった。マイナス20度以下の外気と氷の冷たさが肌を刺す。自慢の金髪も真っ青に染まり、すぐにサンタ少女の氷像が完成した。
(……うごけ……な………さむ……い……)
固まりゆく思考の中で少女は自分の軽率さを激しく後悔していた。しかし、氷の浸食は止まらない。そのまま2時間もその場に固まって放置されたサンタ少女は、体の芯まで完全に氷となり、真っ白になっていた。ミニスカートからのぞく太ももがきらびやかに雪の反射光で輝いていた。

やがて、煙突内にベテランサンタが来て、彼女を回収していった。ちょうど、彼女と話してしまった機密に関する記憶の消去作業が終わった後だった。ベテランサンタは帽子の先までガチガチに凍っているサンタ少女を見て残念そうに呟いた。
「今年もこれで3人目か……しかし、これも掟だ」
そういって固まったサンタ少女をラッピングしていく。このまま包装された少女の包装を今年のクリスマス用のプレゼントにするのだ。12月まではまだしばらく間があるので、それまでは包装したまま冷凍室で大切に保管する。プレゼントされた先で自然に氷が融けたら、その時になってようやく彼女は元に戻ることができる。しかし、氷が融けるほど暖かい場所に送られるかはわからない。その間彼女はずっと氷像として過ごさなければならないのだ。これがこのサンタ学院の裏の掟だった。
例年何らかの形で禁を破り、こうして氷像となって送られていく少女が何人もいる。プレゼントとなった後元に戻って帰ってきたサンタ少女は数少ない。

今回固まった少女は、その後クリスマスに暖かい国へ送られたが、不運にもその国は冷房設備の整った国だったせいで、現在も6年間に渡り氷像のまま寒さを味わい続けている。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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