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石像貨幣流通レポート

こんばんは、葛です。固めSS新作です。

以前に書いた着衣石像専門店の続きというか、大体世界観を同じくする石化SSです。続きのつもりで書きはじめましたが、ちょっと風呂敷広げ過ぎてとりとめもない感じです。

あ、あとゼーガペインというアニメを観ました。傑作でした。副指令可愛いですね。

完全に固めフェチの方だけ、続きからどうぞ。








世は彫像文化真っ盛りである。美しい女性の彫像を保有することは一種のステータスとなり、主要都市には専門の石像店が立ち並ぶ。石像を無から生み出す時代は遥か昔。基本的に材料は生身の人間である。各地に人間を専門に石化して回る専門石化士が登場し、世界のあらゆる場所で美少女が石像に変えられていった。やがて魔の手は異世界にまで達し、今や別の世界からありとあらゆる少女たちを石にして輸入することが一般的となった。

爆発的な石像ブームはやがてその石像の美しさだけではなく、出自や像の材質にも重点を置くこととなった。彫像専門の鑑定士の役割と責任も大きくなる。価値が巨大になれば小国一つの運命を左右することにも繋がった。

異世界からとある王国の姫君とお付きのメイド像を輸入した時の事である。とある小国が運命のいたずらからこの二体の石像を手に入れ、隣の大国との交渉カードとして使おうとしていた。お姫様は毅然とした表情の中にかすかな怯えの色を残して固まっており、幼いメイドを守るようにして立っていた。隣国のお抱え石像鑑定士がこの表情にけちをつけたのである。曰く、石像の表情は覚悟して固まった者であるなら、怯えを見せるべきではない。この石像は偽物を固めた物ではないか、との事。しかし、それが裏目に出た。石像の表情から細かい鑑定を進めたことで、その石像が紛れもなく本物である事が却って明らかとなり、結果として大国はかなり譲歩した条件を飲む羽目になった。お抱え鑑定士はその責任を取らされ、永久に石化され国立公園でその汚名を晒す事となった。鑑定士自身がなかなかの美人だったこともあり、石化は二次的な観光資源を生むことにつながった。これ以降、国家間の石像の取り扱いにはより慎重を期すべしとの見方が世界に広がり、そのきっかけを作った悲劇の女性鑑定士の姿は歴史の教科書にまで載った。

生の女性から石像を作るのに際し、いかにして石化が解除されない様にするかも重要な焦点となった。当初はコカトリスやバジリスクといった天然の石化作用を持つ魔物を使い固めていったが、石化の伝播と共にその治療薬も広まっていく。そのため、石化作用に加えて、それを解除不可能とするべく呪術や専門機械の研究が各地で進んで行った。その一方で石化を解除する専門の解除士の役割が飛躍的に大きくなり、石像文化についていけない国家はいかに優れた解除士を持つかが文字通り生死を分ける事となった。解除士の技術に対し適性の高い白魔術や法術といった旧来の治療技術を専門に学んでいた女性の雇用が進み、そうした女性を石化し治療技術を根本から絶とうとする石化士との戦いの日々が始まった。とある白魔導士が集まる村は、一夜にして遺伝子操作を施されたコカトリスの群れに襲われて石化し壊滅したとの話である。こうした噂は飛躍的に広まり、治療技術を持った女性たちはその技術が漏れないよう身を隠し、隠しきれない者は容赦なく石と化していった。

今や世界は完全に石化技術によって回っている。貨幣経済はもはや二次的な物となり、食糧や労働の対価といった流通には美少女の石像が使われる。石像の枯渇は国家の存亡に関わる。もはや、若い娘はある程度の年齢になれば共同体によって進んで石化され、貨幣として世界各地を流通していく運命になっていた。こうした状況がもう20年は続いている。世界の人口は確実に減り、石像の数は一層増していった。石像はその流通量と共に価値が下がっていき、貴重な材質の彫像や、より希少価値・保有満足度の高い彫像を求めて、異世界美少女の彫像需要は高まっていった。むしろ、現代世界を根本的に壊滅させないために、異世界で彫像を作りだし運び出す技術は必須だった。

国家間の争いになれば、そうした相手側の技術者を次々に狙っていく。それも命を絶つのではなく、こちら側からも石化技術者を忍び込ませ固めていく。その技術者が女性ならなお良い。そのまま戦利品として持ち帰る。敵国の石化技術者を石化し主要施設に集め、捕虜として通常は石像として管理しながら必要なときに石化を解き、自国の石化産業に従事させるというサイクルが生まれた。敵国の石化士たちはいつまた自分が石化されるかも知れない運命に翻弄されながら、味方を固めなければならないのである。拒んだ者は見せしめに石化された上に、今度は何段階もかけて解除不可能の呪術をかけられて飾られる。石化するのも解除するのもスピードが命なこの世界において、解除に手間がかかるという事はそれだけで未来永劫元の姿に戻れない事を意味していた。

かく言う私も、少女たちを石化することで日々の暮らしの糧を得ている。さっきも黒タイツを履いた金髪の高校生を石化して店に並べた所だ。今時制服など珍しい。あの子もまた異世界から連れてこられた哀れな少女である。石化する際の感慨は次第に薄れており、今では服の印象くらいしか覚えていられない。何と言っても石にする少女の数が膨大で、いちいち覚えていられない。さっきのひらひらしたレオタードを着た少女など、明らかに可愛かったが一か月もすれば忘れてしまうだろう。これだけ石像が増えても、より良い物を求める石像保有者達の石像インフレは止まらない。いつかバブルが弾けた時、この固まった少女たちを一体どうするのだろうか。その辺に雨ざらしにするのも勿体ない。そうなれば私も一体くらい貰っても気づかれないかもしれない。ああ、それはそれで楽しそうだ。
そんなことを思いながら、続いて運ばれてきたセーラー服少女を、石にした。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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