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[T3] まとめ【精霊の化石】

こんばんは。葛です。2週間ぶりの固めSS新作です。昨日、テイルズオブエクシリア2をクリアしました。非常
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精霊の化石

こんばんは。葛です。2週間ぶりの固めSS新作です。

昨日、テイルズオブエクシリア2をクリアしました。非常に良いゲームでした。ルドガー素敵。
その記念と言ってはなんですが、化石化です。ゲームの中に出てくる「精霊の化石」という単語につい反応した結果書きました。

固めフェチの方のみ、続きからどうぞ。










リーゼ・マクシアとエレンピオス。この2つの世界を分断していた断界核が消えてから一年が経とうとしていた。世界の変化のきっかけをつくった精霊マクスウェルの化身、ミラと大精霊ミュゼはその行く末を見守るべく、精霊界で暮らしていた。
そんな二人に異変が起きる。

切り出したのはミュゼだった。
「ねえ、ミラ。最近おかしいの」
「いきなりそう言われても困る。何かあったのか」
「ここしばらくセルシウスの姿を見ないの。何か知らない?」
「そういえば私も見ていないな……よし、四大に探させる。ちょっと、待ってくれ」
どこかふわりとした口調で話す女性ミュゼと、硬い口調を崩さない少女ミラ。一見してイメージが離れているが、どこか共通した落ち着きを感じさせるのは二人が姉妹だからという点も関係しているだろう。四大、とは地水火風四大精霊の略である。ミラはこれら四代元素をつかさどる精霊を統括する大精霊だった。
「待って。一応、アテはあるの。世界が一つになったでしょう?セルシウスはその境目辺りで消息を絶ったみたい」
「すると、マクスバード辺りか」
「いいえ、街ではないみたい。多分、海の上になっちゃうと思うんだけど」
「そうか。するとイフリートとノームには厳しいな。シルフとウンディーネに行かせよう。……と、いうわけだ。二人とも、頼む」
ミラの声に呼応して風の精霊シルフと水の精霊ウンディーネが現れた。シルフはゴーグルと短パンを着用した幼い少女の姿、ウンディーネは全身に水を纏った大人の女性の姿をしている。ミラは早速、二人を世界の境界線へと向かわせる。
「何となくだが、嫌な予感がする……」
その予感は的中した。二人は1週間経っても帰ってくることは無く、遂にはシルフとウンディーネの気配を感じなくなった。
「ミュゼ、これから私が直接向かう。後の事は頼む」
「だめよ。ミラ一人を生かせられないわ。だって私はお姉さんですもの」
冗談めかした言葉と裏腹に瞳には真剣さが宿る。ミラはその目を見て決意した。
「……よし、一緒に行こう」
二人は精霊界を後にした。


上空から世界の境界線を回っていく。
「気配が消えたのは、この辺のはずだ……」
「見て!あんなところに島がある!……人の気配は、感じないわね」
「あやしいな。降りてみよう」
ミラが、続いてミュゼが、無人島へと降りて行った。二人はそこで信じがたい物を見る事になる。
「おかしい……ここだけマナが濃すぎる。これは……精霊の化石?」
「こっちにもあるわ。これだけ多いと、ちょっと不気味ね」
マナとはこの世界を形作るエネルギー、精霊の化石はその原動力だった。属性ごとの精霊のエネルギーが化石となって蓄積したものを一般的に指す。しかし、この島にある精霊の化石はそれだけではなかった。
「セル……シウス……」
ミラの眼前にあったのは氷の精霊セルシウスの姿……のなれの果てだった。セルシウスはその形そのままに、化石化していた。特徴的だった氷の様な青い肌も髪の毛も、全て赤茶けた化石へと変質している。決して土に彫りぬいた肖像などではなかった。何よりその化石像から放たれるマナの大きさと性質がそれを証明していた。
「ミラ……これはやっぱり……」
「ああ、セルシウス本人に間違いないだろう。迂闊だった。この分だとシルフとウンディーネもやられているだろう。急いで彼女たちを回収して、この場を離れなければ私たちも危ない」
「そんな。じゃあ、この変な感じは……」
「恐らく、何らかの瘴気が精霊に悪影響をもたらしたと見るべきだ。ここは私が見て回るから、ミュゼは一旦戻って……」
その時だった。ミラの足下が、割れた。
ガゴゴゴゴゴゴ
「ば、ミュゼ!逃げ……!」
「ミラ!」
とっさにミュゼはミラの手を取る。それが、最後だった。二人を大地の割れ目が飲み込み、再び地面は閉じてしまった。土の中から無残にも化石となったシルフとウンディーネが浮き出てきた。今度は、大精霊たちの番である。


土に飲み込まれたミラとミュゼの身体は、土の中でゆっくりと、しかし確実に固くなっていった。身体の表面から徐々に土の成分が浸食し、化石となっていく。この島全体が、精霊を化石に変える装置となっていた。
突然の事態に片手を繋いだミラとミュゼは、その姿を永劫に留めることになってしまった。身体が完全に化石化するまでの1週間、二人が何を思っていたかを知ることはできない。文字通りの「精霊の化石」となった大精霊は、とてつもなく大きなマナを放出する。それは将来リーゼ・マクシアとエレンピオスの貴重なエネルギー源となり得る物でもあった。二人は、その意志とは全く関係なく、世界を潤す燃料と化したのである。
しかし、化石となった二人を発掘する者が現れるかは、まだわからない。いつか日の目を見る日まで、二人はただの化石として埋もれるばかりである。


それから更に1月が経ち、二人の化石もまた島の隆起と共に地表へ押し出された。
想像以上に大精霊のマナは強力で、孤島から二つの世界へ影響を及ぼし、リーゼ・マクシアとエレンピオスのエネルギー事情は一面では良くなっていった。
それが二人の望んだものであったかは、分からない。恐らく、今後もこの場で、精霊の化石として資源として在り続けるだろう。
島に雨が降り注ぐ。精霊の化石たちを洗い流した雨は、彼女たちの代わりとなって涙となり石の肌を伝っていった。
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プロフィール

葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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