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言峰綺礼についての雑感

こんばんは。葛です。唐突ですが、今日は言峰の話をします。

Fate/staynight Fate/Zero Fate/hollow ataraxia全部含めたネタバレの話ばかりしています。その上でかなり前にプレイした作品の記憶だけで物凄く主観の入った言峰論を展開します。
これから各作品にまっさらな状態で触れる方の機会と楽しみを奪う事だけは絶対にしたくないので、各作品をクリアしていない人は、基本読まないでください。



その上で、尚も言峰綺礼について何か書き散らしている文を読みたい方だけ、続きから、どうぞ


Zeroのアニメ放送が今年終わったこともあって、言峰と言えば「愉悦」で「外道神父」で「生まれながらの悪人」だとか色々な形容が独り歩きしている感があります。
特にZeroのアニメで雁夜とか遠坂家あたりへの仕打ちのひどさもあって、言峰と言えばギルガメッシュの誘いをきっかけに嬉々として人を破滅に導くのを愉しむ人物だと思われがちです。

その上でちょっと待ってほしい。
あいつが本当に一番悦んでいたのが人を破滅させた時だったか。
そもそも、言峰は、自分の好きな物や感情に気づける人間かどうか。

奥さんを亡くした時、確かに言峰は喪失感を感じています。同時に、その時の感覚が世間一般の言う悲しみと同種の物と思えなかったことが言峰の一生持ち続ける違和感を決定的にします。
何も感じない。感慨を憶えない。…ちゃんと文面を憶えていないのですが、SNでもZeroでもホロウでもどっかにこんな事書いてあったと思います。
人が死んだら悲しむものだ、いわんや自分の妻の死をや。とでも言ったところでしょうか。
この後の言峰が教会の任務に打ち込むも、そちらの教えも遣り甲斐も、自分の能力や評価と反比例して関心を特に持てないものでした。

端的に言ってしまうと、何をしてもつまらない。そんな状態が、ずーーーーっと続いていたのが言峰綺礼だったんじゃないかと思うわけです。
厳格かつ野心家かつ子煩悩かつ、凡庸な父言峰璃正を父に持ち、その道をずっとたどって来た。その上、おそらくは、能力や適性なら、子供の頃から父をとっくに超えていたのでしょう。その上で評価されても、価値判断基準がそれしかないのだから、基本的に何が「良い物」だとか「楽しい物」であるのか、自分で感覚として理解した経験がほぼなかったのではと推測されます。
Zeroでギルガメッシュの言う「愉悦」を悪徳と拒絶したり、それを愉しむ自分に気づいた際に自らを獣から産まれたとでも言うのかなどと自嘲する様は、その辺りの経験から来ているのでしょう。
…Zeroの言峰とSNの言峰は書いている作者が違うので実は本質も違うのではという話も含めるとすっごいややこしくなるので、一応Fate三作品通して納得できそうな所を探していきます。

で、言峰が「愉悦」に至ったきっかけを考えてみると、単に「趣味が無かった男に初めて趣味ができた」みたいな話だと思うんですよ。単に。
言峰はそれまで自分、他人含め激しい感情の動きに触れてきたこと、そんなになかったんじゃないでしょうか。単純に感動したんだと思いますよ。人の心は絶望することができるってことに。
そこで示されたのが希望じゃなかったのが奴の不運だと思います。
だから「生まれながらの悪」って形容だけはどうも私は納得がいかないわけです。
でもですね、そこで希望を示されたからと言ってあいつが「真人間」になっていただろうかと思うとそんな感じでもない。おそらくそれまでと同じく、無感動で、つまらないと思いながら一生を送っていたかもしれません。

だから、普通の生活に満足できないというくらいに単純化して考えると「生まれながらの悪」というよりは「性癖」と考えればしっくりきます。
正直、私も石化とかマイナーフェチと呼ばれる性癖を持っているので、どうも世間一般における性癖というのは石像となった女性に感じるものではないらしいと気づいたときに、言峰と似たような感覚を味わったわけです。普通でないことの不安ですね。
その上で「悪徳」を自分の愉しみとして肯定することのできた言峰の姿は、キャラクターとして、とても輝いて見えるわけです。
その姿はある種の希望にすら見えます。
もちろん、お話の上での存在故許されるわけですが。

更に、最初の方でちょっと言ってた「言峰が一番悦んでいた時」はいつかを考えると、間違いなく、ステイナイトのHFルートでの士郎との殴り合い、そしてそこに至るまでの臓硯たちとの戦いです。
あそこで、アンリマユを目覚めさせようとした時言峰は何を言ったか。
「生まれ出る命は全て祝福したい、その様を見たい」
それが過去最悪の災厄としっていた上での発言です。大体こういった内容だったはずです。
これを、災厄をわかっていながら止めない悪人の発言、と捉えることももちろんできますし、被害や影響を考えた上でもその方が正しいでしょう。

ですがこれを、ようやく面白い歓心物をみつけた子供の発言と捉えるとどうでしょう。
言峰綺礼の人生を通した孤独が凝縮された非常に悲しい言葉だと思います。


誰か、何とかしてやれなかったのかこいつを…という象徴として言峰がいると捉えると、悲劇の人物だと思います。故に、見ていて心動かされます。
ホロウでは、バゼットをアレしたかと思えば、奥さんの事を関心がないと言っておきながら心の奥底でひっかかっている描写が見えて、言峰の心の揺れの限りない大きさが伺えます。同時に、奴は、自分の事に本当に気付かない男なんだなと思わされます。


余談ですが、言峰が妄執した男は「正義の味方になりたいんだ」そうですね。
言峰がHFルートでひと時見せた士郎や桜を救った姿や、アンリマユを生み出そうとした姿は、視点を変えれば皮肉にも凄く正義の味方に見えるわけです。
もし、言峰綺礼も「理想」だとか「正義」だとかに憧れるきっかけがあれば正義の味方になりたいと言ったかもしれないと思うと、震えます。

もともとあの台詞、Fateの中でも最も強力な呪いですよね。
衛宮切継から衛宮士郎へと受け継がれる、得体のしれない「正義の味方」への渇望と義務感。
当人たちが無意識でやっている辺り、最高に狂おしいほどに綺麗な話だと思います。


最後にもう一つだけ
カーニバルファンタズムのエンディングで、言峰綺礼の隣にいるのが、カレン・オルテイシアですね。
二人はいつものにやりとした笑みを浮かべた上で、当然の如く目は閉じて合わせていません。
あれを観て、泣きました。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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