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【ふたつのスピカ】みっつのデブリ

こんばんは、葛です。固めSS新作です。

最近ふたつのスピカを観始めました。今5話まで観た所です。突然ですが、入学試験中のif分岐√としてアスミたちが凍結して宇宙に打ち上げられてデブリになる話を書きました。もうどうにでもなれ。

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(2004/07/22)
矢島晶子、子安武人 他

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固めるのが申し訳なくなる程の素晴らしい本格宇宙飛行士アニメですが鴨川アスミと近江圭と宇喜多万里香が凍結・隕石化します。

本編からは想定できない救いようが無い展開を見たい方だけ続きから読んでください。






今年の宇宙学校入学試験は一次試験が合格者多数だったため、急遽実技試験が執り行われる事になった。
実技試験は閉鎖環境適応テストである。特設のスペースシャトルに模した閉鎖空間の中、同じ組になった仲間と7日間暮らして用意されていたドミノを完成させるという内容だった。
小柄だが人一倍宇宙への想いが強い鴨川アスミは、気さくなポニーテールの近江圭と、宇宙の知識はあるが他人との接触を嫌う宇喜多万里香と一緒のグループになった。
衝突はあっても比較的順調にドミノを組み上げていたアスミたちだったが、4日目に閉鎖空間内に強い減圧がかかりドミノは倒壊してしまった。激しい減圧の為受験生たちは全員に頭痛を始め身体に大きな負担が受ける事になった。更に減圧のショックでアスミは過去の辛い記憶を思い出し気を失ってしまう。
部屋の入り口の隣に設置された赤い緊急開閉ボタンを押せばこの場から出る事はできる。しかし同時にそれは試験からの脱落をも意味していた。
3人のうち誰か一人でも失格になればグループ全体が道連れになってしまう。
万里香にとってそれは決して許す事のできることではなかった。

気を失ったアスミをよそに、圭と万里香が諍いを起こしている。
「どいてよ!アスミが大変な時に!」
「何を考えているの!ボタンを押せば貴女も失格になるのよ!」
「友達が大変な時にそんな事いってられないでしょう!」
「冷静になりなさい!どこまで考えなしなの!これは試験よ!」
「なによ、それ!」
「宇宙空間に出ればデブリと衝突するかもしれない、機材の故障が起きるかもしれない。こんな減圧が起きた時、落ち着いてどう対処するか。それをテストされているのよ」
「じゃあ、本当に事故だったらどうするつもり?」
「その時は受験生全体に分かるようにアナウンスがあるはずよ。とにかく、指示されていないのに勝手に失格になりかねない行動を取るのは軽率だと言っているのよ!」
圭にとっては冷たく思われたが、万里香の言う事にも一理あった。実際、七日間という機関でただドミノを並べるだけというのは簡単すぎる様にも思われた。もしかしたら、このトラブルも最初から織り込みなのかもしれない。
争う二人に、微かに目を醒ましたアスミが譫言の様に訴えた。
「だめだよふたりとも……わたし、絶対宇宙に行くって決めたの……宇喜多さんの言うとおりこれが試験なら、わたしのせいで皆が失格になるなんて絶対にだめ。わたしなら大丈夫だから……」
「アスミ……」
「ありがとう圭ちゃん。宇喜多さんも……」
三人は、開閉ボタンを押す事をやめた。


しかし、トラブルは減圧だけに留まらなかった。室内の温度が急激に下がって来たのだ。
「ねえ、ちょっとおかしくない?いくらなんでも寒すぎるわよ!」
「これもきっとテストなのよ。緊急時に寒さにどう対応できるかを見られてるのよ」
「でも、多分これ氷点下まであるわよ。凍っちゃうほどの寒さを体操服でどう乗り切れって言うの?」
「だからそれを考えるテストなんじゃない!ちゃんと考えてから物を言いなさいよ!」
「アンタこそ!心まで冷え切ってるから寒くても平気なんでしょ!」
「何ですって!」
その時である。加熱する二人の熱を冷ますかののように室内全体にスプリンクラーの水が降り注いだ。
「きゃああ!?」
「つ、つめたい!!」
水は半袖の体操服を身に纏ったアスナ達の身体を容赦なくずぶ濡れにした。水に濡れた身体を氷点下の室温が容赦なく襲う。身体の小さなアスミは、既に全身が真っ白の霜に覆われてしまっていた。
「わたし……もう……ダメ………」
カチーンと音を立てて、その小さな身体が氷像と化した。
「アス……、ミ……私も………」
「こんなのって…………」
アスミの後を追うようにして、圭と万里香の身体も凍り付いてしまった。真っ白な氷像になった後も三人にはスプリンクラーの水が容赦なく降り注ぎ、全身にガチガチの氷柱を生やした氷像になってしまった。
結論を言えば、彼女たちが脱出しなかったことは間違いだった。減圧までは試験の範囲内だったが、急速な室温の変化とスプリンクラーの誤作動による凍結効果は完全に事故であり、非力な彼女たちの力だけでどうにかできるものでは無かった。
スプリンクラーが止まった後、部屋に残されたのは体の芯まで完全に凍り付いてしまった三人の宇宙学校女子受験生と、どうしようもなく凍り付いた部屋だけだった。

ここで更に悲劇が起こる。三人が凍り付いた部屋の地下に備えられていた小型ロケットエンジンが急激な温度変化により誤作動を起こして三人の凍った部屋ごと宇宙に打ち上げられてしまったのだ。
凍り付いたアスミたちは為すすべもなく宇宙へと打ち上げられ、大気圏を抜けた先で三人の凍っていた部屋は崩壊した。
宇宙空間に投げ出されたアスミと圭と万里香は、そのまま地球の軌道上を漂うデブリと化してしまった。アスミたちは頑丈に凍り付いていたため、そのまま隕石の様に硬くなり、小さなデブリを蹴散らしていった。
体操服を着たまま身体を縮こまらせて寒さに震え凍えきったアスミたちの氷像は、その大きさの為に回収は非常に困難だった。最初は近い場所を漂っていたアスミたちも、細かいデブリにぶつかるうちにやがて離れ離れになってしまった。

アスミ・圭・万里香の三人はその後巨大な要注意デブリとして国際宇宙センターに登録され、今も回収されないままに宇宙空間を漂っている。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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