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【艦これ】大逆罪

こんにちは、葛です。艦これ固めSSの新作です。


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揚陸艦あきつ丸と


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潜水艦伊401が逆賊の汚名を着せられて石化され晒し者になる話です。

暗い話や理不尽な話が嫌いな人は読まないで下さい。






あきつ丸は陸軍上がりの艦娘であり、海軍出身の艦娘たちとはややそりが合わない事もある。元来真面目な性格に加えて、堅苦しい陸軍式の敬語を崩さないあたりからも、周りの自由奔放な艦娘の中では浮いてしまっていた。
あきつ丸はここ数日昼食を食べていなかった。別にダイエットをしている訳ではない。昼食にありつけなかったのだ。昼になると間宮食堂は混雑し、艦娘たちの間でも目的の定食屋購買にありつくのは至難の業と言える。そんな中混雑に慣れていないあきつ丸は積極的に動く事ができず、結局朝から何も食べていない。
「このままでは、お腹がすいてしまうのであります…」
くう、と腹の虫を鳴かせながら寂しそうに呟くと、あきつ丸の肩を叩く一人の少女が居た。
「こんにちは!新しい人だね。もしかして、ご飯まだなの?」
「あ、はい、そうであります」
「あ、分かった!貴女が新しく陸軍から来たっていう軍人さん!えーっとお名前は確か…」
「あきつ丸、であります。以後お見知りおきをお願いしたい次第であります」
「そんなかしこまらなくてもいいよー。あ、潜水艦の伊401だよ。しおいって呼んでね!」
「しおいどの、でありますか」
「うん!しおいは何て呼ぼうかなあ。あきつ丸さん、だとちょっと硬いし…そうだ!あきちゃんっていうのはどう!?いいんじゃないかな!」
「あき、ちゃん……なんだか、恥ずかしい気がするのであります」
「かわいいじゃない!あきちゃん!まずは何か食べようよ。丁度おなかペコペコなんだ!さっき購買でフランスパンしか買えなかったんだよ。一人だと食べきれないけど、分ければきっと丁度いいよ!はい、どーぞ!」
「あ、ありがたい!であります」
あきつ丸と伊401は昼食を共にし、友人になった。艦娘たちの中でも一際色白のあきつ丸と全身小麦色に日焼けしたしおいが並んだ光景はだまし絵の様にコントラストを描いていた。
「あ、このお魚。おいしいであります!」
「でしょう!しおいが獲って来たんだよ、それ」
「凄いのであります!しおいどのは、海女さんの才能もあるのでありますな」
「えへへ、潜るのは得意なんだ。海にどぼーんって飛び込むとさ、自分もお魚になれるような気持になるんだよ」
「へー、であります。自分は泳ぎが苦手なので羨ましいであります」
「あきちゃんも練習すればすぐ上手くなるよ。今度一緒に潜ろうよ!ね!」
「光栄であります!是非、ご一緒させて頂くのであります」
揚陸艦と潜水艦、どちらかと言えば孤立しがちだった二人は、能力も性格もまるで違っていたがお互いを認め合っていた。

++++

それから半年後、あきつ丸は突然海軍上層部に二重スパイ容疑で連行された。陸軍と海軍双方に潜りこんで情報を横流ししたという。青天の霹靂だった。
「うそだよそんなの!あきちゃんがそんな事するわけない!だってずっと一緒にいたんだもん!お願い!あきちゃんに会わせて!」
伊401は泣きながら上層部に掛け合った。優秀な潜水艦隊旗艦として実績を残している伊401の願いであっても、当初は全く聞き入れられることは無かった。しかし、伊401が上層部に抗議するべく遠征をボイコットしたため、命令違反で捕縛され独房に入れられる事になった。

薄暗い鉄格子と石の壁に囲まれた部屋にしおいは足首に枷を付けられたまま乱暴に投げ入れられた。
「いやぁっ!痛いじゃない!」
看守が何重にも鍵を掛ける音が聴こえる。晴嵐も奪われた。今のしおいはただの日焼けした水着の小娘でしかない。
「いたたた……、ここ、牢屋なのかな。思ったよりも広い……」
足枷を嵌められて歩くことはできない。しおいは手で身体を引き摺るようにして独房の奥へと向かっていった。何故だろう。どこかから風の流れを感じる。奥に入れば入るほど真っ暗だった。しおいの小さな頭が硬い石にぶつかった。
「あたっ……なにー?」
暗闇の中目を凝らしてぶつかった石をじろじろと見る。石像があった。ニーソックスに陸軍の破れた制服を着た、帽子を被ったおかっぱの女の子の石像、これは、石化したあきつ丸の、慣れの果て。
「いやぁーー!」
スパイの疑いを向けられたあきつ丸は、一切の弁明を許される事もなく、この独房にぶち込まれ、大破させられ、そのまま石化させられたのだ。裁判も、刑罰も、何もない。色白の消え入りそうな肌は灰色一色に染められて、あきつ丸はその功績も人物も全て闇に葬られ、記録に残される事もなく石に変えられたのだ。
そしてそれは、伊401に間もなく訪れる運命でもあった。
独房の中にガスが入り込む。風がこの独房に入り込むのは換気の為などではなく、石化ガスを確実に囚人に浴びせて体の芯まで石に変える為だった。
「うそ、やだやだ!こんなの間違ってるよ!石になんてなりたくない!誰か!提督!助けてよぉ!」
小麦色の肌が灰色に変わっていく、柔らかなスクール水着も、小さく結んだポニーテールも大きなリボンも硬く固まっていく。
泣き叫ぶしおいはたった1分で静かになった。暗闇の中に二人目の石像が誕生した。


広場には人が集まっていた。
『号外号外!なんと揚陸艦と潜水艦の艦娘二人が共謀して国家転覆を企てた!国土全体が密偵の手により脅威に晒されようとした危機を特別高等警察が未然に突き止め、見事逆賊二人の逮捕、石化封印に成功!憎き我らが皇国の敵の名はあきつ丸と伊401。本来なら即処刑で命を絶たれても仕方の無い大逆人を石化処理のみでこの世に身体を残したのは、その姿を本日善良なる市民の皆々様にお披露目する為で御座います!」
甲高い声の新聞記者らしき男が喧伝している。傍には特高警察が数人と、赤い布を被せられた子供くらいの大きさの物体が置いてあった。特高警察が布を取ると、完全に石化したあきつ丸と伊401の姿が公衆の面前に晒された。
「とんでもない悪党だ」「御国の為に戦うふりをしながら裏切っていたのね」
「命が助かっただけでもありがたいと思え」「罪人の石化を解く人間なんてこの世にはいないよ、ざまあみろ」
「ねえおかあさん、あのお姉ちゃんたちかわいいね。悪い人には見えないよ」「何てこと言うのこの子は!黙ってなさい!二度とそんな事を口にするんじゃないよ!」
「壊してしまえ!」「いいや勿体ない、石の身体で永久に市民に尽くしてもらおうじゃないか」
「この小娘!」「売女!」「人間の成りそこない!」「今の姿がお似合いだ!」
群衆は口々に石化したあきつ丸と伊401に対して罵倒の限りを尽くし、石を投げつけた。
硬い硬い石となっていた二人はその全てに反論する事すら適わず、黙って受け入れるしかなかった。散々石を投げつけられ、群衆の熱狂が冷める頃にはあきつ丸としおいの石像に大量の白い掠り傷が付いていた。
その後二人は生きた石像として帝国罪人博物館に展示され、日夜市民の心無い罵声を浴びせられた。二人が元の身体に戻される日は、遂に来なかった。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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