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だがしいし

こんばんは。葛です。固めSS新作です。

だがしかし1巻がとても良かったので、読み終わった勢いでそのまま固めSSを書きました。

だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)
(2014/09/18)
コトヤマ

商品詳細を見る

ヒロインの枝垂ほたる(↑)と、サブヒロインの遠藤サヤが石化します。

気になった方は続きから読めます。






枝垂ほたるは巨大お菓子メーカー枝垂カンパニーの社長令嬢。若くして優秀な人材の引き抜きに余念が無い彼女は、とある田舎の老舗駄菓子屋店主鹿田ヨウを引き抜くため店に通い詰めていた。
店主が長年に渡り続いてきた駄菓子屋の看板を息子である鹿田ココノツが継ごうとしない事を憂いて引き抜きに応じない事を知ったほたるは、今度はココノツを立派な駄菓子屋店主にするべく、日夜勧誘を続けるのであった。

残暑が厳しい照りつける日差しの中、枝垂ほたるは豪快にシカダ駄菓子の戸を開けた。
「おはよう!ココノツ君はご在宅かしら!?」
「休業日だよ!8月だよ!いるよ!」
「学生の本分は勉強、そしてココノツ君にとって最も重要な勉強は駄菓子の研究だわ。あなたはこの果てしなく続く駄菓子坂を駆けのぼったばかりなのよ?どうしてそんなに夏休み初日に行きたくもないラジオ体操のためたたき起こされた子供の様な顔をして!」
「だから夏休みだってば!」
紫の髪を短めに整えた三白眼の少女は駄菓子の事になると非常にテンションが高い。黒い薔薇を付けたカチューシャやゴシック風のブラウスに黒スカートとタイツで決めた人形の様な可憐な外見からは想像がつかない程に暑苦しい。
漫画家志望の駄菓子屋の息子、鹿田ココノツは彼女の異様なテンションにやや慣れ始めてきていた……と思ったが、やはりちょっと良く分からない。話の流れが良く理解できないのは、ほたるの大きな胸が上下に揺れるのに気を取られたからだけではないだろう。
「時にココノツ君。あなた、地蔵イモはご存じかしら!まだ市場に出回っていない我が社の新製品なんだけど!」
「知ってたら逆に駄目な奴でしょうそれ!」
「知らないの!?そうなの!じゃあ、今日私が教えてあげる!ちょっと、そこの扉の裏に隠れている貴女!こっちへ!」
「へ!?あ、アタシ!?」
「あ、サヤちゃん。おはよう」
「別に隠れて様子を伺ってたとか!そういんじゃないから!」
扉の影からほたる達の様子を伺っていたのは、ココノツの幼馴染、遠藤サヤだった。この髪を金髪に染めた目つきと発育の悪い少女は、ココノツに密かに思いを寄せていた。ほたるはもとより、ココノツもその事実には気づかない。
「まあ、まずは一口食べて見なさいって。体験した事の無い感覚が味わえるんだから!」
「そ、そう?まあ、くれるって言うなら一口くらい…」
「一口と言わず全部ごっそりどうぞ!はい!あーん!」
「ほががが!?」
ほたるはサヤの小さな口に灰色の団子の様な物体を無理やり押し込んだ。
すると、サヤの全身が瞬く間に石になってしまった!
「えええーーー!!!どうなってんのこれ!!!!」
「聴いて驚け見て笑え。地蔵イモはその名の通り、食べた人がお地蔵さまになってしまう危険な駄菓子なのよ。数億円の開発費を投入するも採算性が見込めず開発中止になった曰く付きの代物だわ」
「曰くあり過ぎだよ!サヤちゃん大丈夫なの!?何か服までカチンコチンになってるけどどういう原理これ!?」
「さっっぱり分からないわ!」
サヤは口に地蔵イモを押し込まれたまま目を回しながら石化していた。がに股で固まっているがショートパンツなので下着が見えなくて済んだのは不幸中の幸いか。
「今日はこの地蔵イモをココノツ君にも食べて貰おうと思って!感想を聴かせてほしいの」
「無理!」
「まあまあ騙されたと思って。美味しいはずだから」
「ほたるさんは食べてないの!?」
「もちろん食べたい…でも食べたらお地蔵さまになってしまう……葛藤の中少しでも多くの人びとに我が社の新製品を味わってもらいたいというお菓子屋の血が騒いだ結果まずはこのシカヤ駄菓子に試作品を置いてもらう事から始めようかしらと」
「せめて完成品になってから来て下さい!お願いだから!」
駄菓子の話をする時のほたるは目が据わっている。

ココノツが地蔵イモを食べないと分かると、ほたるは残念そうにその試作品を見つめた。
「仕方がないわね……ココノツ君がそんなに食べたくないっていうのなら、まずは私が食べたくなっちゃうじゃない。こんなに訳がわからない美味しそうな駄菓子、駄菓子としか言いようのないがこれを食べてしまうと他の駄菓子がもう食べられなくなるかもしれないという葛藤が生じ、だがしかしこの誘惑はもう誰にも止められないわ!」
一人テンションの上がりきったほたるは地蔵イモを豪快に丸ごと齧った。
「あ、ちょっと!」
「うう、このほのかな甘み!石焼き芋の様なうっすらとした灰色の香りが何とも言えず体も動かなくなってき!はぁんっ………………」
地蔵イモを食べたほたるは、新感覚の駄菓子を食べて恍惚とした表情のまま全身が石になった。黒を基調とした服装もほたる石化するのに合わせて灰色一色に染まった。本当に全身が硬い石でできていて、指の先まで細やかにほたるの美しさを保存していた。
「どうしよう、これ…………」
店内には一人呆然とする駄菓子屋の息子と、躍動感あふれる二体の少女の石像が残された。


結局、枝垂ほたると遠藤サヤの石像はシカダ駄菓子の店先に飾られた。二人が看板娘ならぬ石像娘になってからと云うもの店の売り上げは徐々に増え、やがてはこのうらぶれた田舎の離島の外からも二人目当てに観光客がやってくる程の評判になった。
地蔵イモの発売は無期限延期となったが、彼女たちはそのまま枝垂カンパニーのお菓子全般のキャンペーンガール(石像)として、日本全国、ひいては世界中を旅する事になった。
今日も二人は石化して元に戻れないまま、シンガポールまで飛行機の貨物室で運ばれている。
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葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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