Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

-件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

-件のトラックバック

トラックバックURL
http://kohak3.blog.fc2.com/tb.php/105-220c945c
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

【さばげぶっ!】石化銃を構えるモデル

こんにちは、葛です。今期アニメさばげぶっ!の固めSS新作です。

さばげぶっ! 2 (特装限定版) [Blu-ray]さばげぶっ! 2 (特装限定版) [Blu-ray]
(2014/10/29)
大橋彩香、内山夕実 他

商品詳細を見る

向かって一番右の経堂麻耶が石化銃を装備して石化し、サバゲ部の備品にされる話です。R18。

石化銃はご存知シミュレーションRPGの傑作ファイナルファンタジータクティクスに登場する銃装備です。
装備するだけで状態異常防止装備を持っていようと問答無用で開始時に石化させて戦いに放り込んでくれる理想の装備品です。一応解除すればそのまま動いて使える高攻撃力の銃となっています。君もアイテム士アグリアスに装備させて出撃したはずだ。

突拍子もない話です。許してください。
続きから読めます。







サバゲ部の活動で使われる装備はほとんどが部長であり生徒会長の鳳美煌が個人的に提供している物である。放課後の活動には彼女の桁外れの財力を元に手に入れた高価なモデルガンが惜しげもなく使われている。最も園川モモカを始めとするサバゲ初心者の部員たちはその価値を知る由もなく、美煌にとってはモデルガンなど大した金額では無いためその備品について深く顧みられることは少ない。
「さあ、皆今日の部活に使う武器を手に取ってくれ」
箱に入った銃がゴロゴロと部室の真ん中に広げられる。
「あたしは使い慣れてるやつがいいかなー」
「わたくしもモモカ様と同じ奴がいいですわ!」
「同じ銃は二丁ないよ」
園川モモカ、春日野うらら、豪徳寺かよはそれぞれ普段の部活で使い慣れている銃を手に取った。
「ん、この箱は新しいな?」
スタイル抜群でモデルもやってのける高校二年生、経堂麻耶が手に取ったのは灰色に包まれた古ぼけた箱だった。
「お、分かるか。この銃は曰くつきの物らしくてな。眉唾物ではあるが海外から特別に取り寄せた物だ。何でも名前は……」
「よし、私はこれにするよ!」
麻耶は美煌の話を聴くが早いか、既に箱を開けてハンドガンを両手持ちして前方に構えていた。
「ばーん♪」
活き活きとした表情でぺろっと舌を出してポーズを決めた摩耶が、次の瞬間爆発した。
ボ――――ン
「けほっけほっ」
「なんですの、一体……!」
「見て、経堂が」
突然の爆発から煙が晴れて現れたのは、足の先から髪の毛の隅々まで完全に固まりきった麻耶の石像だった。


完全にポーズが決めた麻耶はビシッと紛れもなく石化している。
「ど、ど、どうなってるの!?摩耶さんは!?」
「ふむ、あの言い伝えは本当だったか……」
「何ですの言い伝えって」
「麻耶が今手にした銃の名は『石化銃』。類稀なる攻撃力を誇るが装備した人間を必ず石化させると言う魔の装備だ」
「完全に呪いの類じゃない、どうしてそんな物持ってきたのさ」
「第一持ち主が石化しちゃったらどうやって使うのよ」
「まあ、そこは流石に信じてはいなかったのでな。しかしそう悲観するものでもないぞ。この銃を使う時はまず装備者が石化した所を解除してから攻撃するのが本来の使い方らしい。つまりは……」
「石になった麻耶を元に戻す方法があるって事?」
「そう言う事だ」
美煌は自信満々に舌を出して石化している麻耶の頭をぽんぽん叩きながら言った。
「それで、元に戻すにはどうすればいいんですの?」
「それは知らん」
場の空気が止まった。

作戦その1:磨く
石化と言っても色々ある。ただ体の表面がコンクリートで覆われて動けなくなっているだけかもしれない。それならまずは身体に付いた石をこすり落としてみない手は無いのだ。
うららはまず教室の片隅に落ちていた雑巾を水に漬けて、麻耶の足から磨いていった。スカートが短い。
「しっかし、カチンコチンになってますわね」
程良くまろやかな灰色の太股を雑巾で磨いても、よりピカピカとツヤが出るだけだった。
「雑巾なんかまどろっこしいよ。掃除用具はもっと大胆に使わなきゃ」
モモカは洗剤に漬けたモップで麻耶の胸をゴシゴシ磨き始めた。
「この、削れろ。このっ」
「モモカさま、私怨が見え隠れしてますわ…」
モップで磨いても、頭のてっぺんからワックスをかけてタワシで擦っても麻耶は元に戻らなかった。舌をぺろっと出して決めたポーズのままだらだらと顔を流れる洗剤をホースで洗い流して分かった結論は、麻耶が体の芯から石化しているという事だった。

作戦その2:祀る
呪いはきちんとお祈りすれば解ける事もある。かよは麻耶の石像の腰に注連縄をふんどしの様に巻き付け、頭に鉢巻と蝋燭を括り付けて足下に紅白饅頭を供えた。
「こんな事して、麻耶さんの石化が解けるんですの?」
「まあ、無理だろうね」
「おい!」
饅頭はモモカが食べた。

作戦その3:諦める
「諦めるの早いな!」
「まあ、そうは言っても呪いだよ呪い。あたしたちでどうにかできるもんじゃないって」
「ふむ、そうかもしれないな」
「部長まで!?」
「麻耶さんはモデルだったわけだし、いっそいろんな人に見て貰えるように綺麗に飾ってあげた方が本望なんじゃないかな」
「そんな物ですかね?」
「いっそ売って部費の足しにしちゃっても……」
「何だ、金ならあるぞ。遠慮するな」
「まあ、そうですが……」
「しかし、麻耶を飾ると言う手は思いつかなかったな。元に戻す方法はいつか見つかるだろう。それまでは誰にも盗まれない様に、サバゲ部の備品として大切に管理する事にしようか」
部長の鶴の一声で、経堂麻耶(石像)はサバゲ部の備品として正式に登録された。


あれから3年。当時のサバゲ部の部員は全員卒業し、モモカたちの卒業に伴い部員のいなくなったサバゲ部は廃部になった。
石像になった麻耶は結局元に戻れる事なく、倉庫の片隅で銃を構えた姿のままで埃を被っている。
潜在的なモデルのプロ意識だろうか、固まった際の麻耶のポーズも笑顔も、完璧と言っていいほど決まっていた。抜群のプロポーションと長くさらりと伸びた髪の毛は石像の魅力を引き立てており、それ故に体中に描かれたチョークの落書きが哀愁を誘う。
この後も麻耶はずーっと石化したまま埃を被り続け、時々思い出したかのように倉庫の掃除で陽の光を浴びてはその美しさを見出され、再び倉庫に放り込まれて忘れ去られるだけの人生を送った。
30年も経つ頃には麻耶の身に纏っていた制服はボロボロに砕け素っ裸になってしまい、美術室に収められ裸婦像のモデルとして重用された。再びモデルとしての生を受けた麻耶が受ける生徒たちの邪な視線は、夏の日差しと共に石像に輝きを与えていた。
スポンサーサイト

0件のコメント

コメントの投稿

新規
投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

0件のトラックバック

トラックバックURL
http://kohak3.blog.fc2.com/tb.php/105-220c945c
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

最新記事

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。