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冷凍装置カタメールくん

こんばんは。葛です。

久しぶりに新作の固めSSを書きました。

凍結物で、月姫の翡翠と琥珀が固まります。

この二人、大っ好きなのですが、月姫を題材に固めSSを書く時はかなりの難産になります。

Fateならライダーの石化がありますが、月姫の原作に固め要素はありませんし、それっぽい状況もあまりありません。
正直ただ固まってる描写だけ書きたいくらいなんですが、それだとSSとして成立しないあたりが大変です。

そんなわけで今日の新作も、キャラクターの行動や性格などかなり無茶してます。
琥珀さんそんなことしないだろとか、色々あると思います。
月姫SSとして読まないでください。これはあくまで固め目的で書いた二次創作SSです。

固めフェチの人だけ、続きから読んでください。

冷凍装置カタメールくん


遠野家地下研究所。
それは、遠野家の使用人琥珀が怪しげな研究を行う施設である。
主人である遠野秋葉はこの施設の運営には全く関与していない。
そもそもいつからあるのかすらわかっていないので、手の出しようもない。本編にはなかった。
そんなわけで、ここは琥珀が取り仕切る事実上の無法地帯なのである。

「ふふふ♪遂に完成してしまいました。これさえあれば、秋葉様もイチコロです。日頃のうっぷんを晴らすめくるめく下剋上の日々がようやく訪れるんですねー」
和服にエプロンを装着した少女、琥珀が嬉しそうに新しい発明品の完成を喜んでいる。
彼女は時々、世界観をぶち壊しかねない突飛な発明や行動を行う事がある。
今回の発明品も碌なものではないようだ。見れば部屋の隅にガラスで囲まれた電話ボックスのような怪しげな物体が置かれていた。
「この『冷凍装置カタメールくん』さえあれば、秋葉様など恐れるに足りません!つるっつるのカチカチに固めてやりますよ!」

などと息巻いてる所に、琥珀の双子の妹、翡翠が現れた。
「何をしてるの、姉さん」
「どきぃ!」
メイド服を着た、落ち着いた雰囲気の少女。琥珀と同じ赤い髪をしている。
「近頃夜中に怪しげな笑い声が聴こえると秋葉様からお叱りを受けておりました。おそらく姉さんの事だとは思っていましたが、まさかここまで・・・」
「お叱りって・・・そんなに?」
「そんなにです。すぐにでもこの事は秋葉様にご報告を致します」
「駄目よ翡翠ちゃん。そんなことしたらめくるめく下剋上の日々が!パラダイスが!」
「・・・姉さんは反省するべきだと思います」
「私の妹がこんなに厳しいわけがない!可愛いのはもちろんなんですが・・・」
「何を言ってるんですか」
「こうするのっ!」

琥珀が謎電話ボックスの脇にあるボタンを押した。
するとガラスの扉が開き、翡翠のいる方向に向きを変えた。
スイッチの入った電話ボックスは、翡翠の身体を強烈に吸い込んでいく。
「きゃぁ、吸い込まれて・・・姉さん!何ですかこれは・・・!」
「ふっふっふ。よくぞ聞いてくれました!この『冷凍装置カタメールくん』はその名の通り人間を凍らせてカッチカチに固めちゃう機械なんです!人間の体温に反応して、いい人を見つけたら吸い込んで、内部で冷凍ガスを噴出し急速冷凍するんです。10秒もあれば、並の人間なら体の芯までカチンコチンの氷になっちゃいます!あ、でも心配いらないわ。こっちの解凍レンジ(仮名)を使えば・・・あれ?」
琥珀が説明に熱心になっている間に、翡翠は『冷凍装置カタメールくん』の中に閉じ込められていた。
翡翠が中からバンバンと出してくれるように懇願しているが、外にまで音は届かない。
やがて真っ白なガスが装置の中に噴き出した。
プシュウウウウ…
ガスは瞬く間に翡翠の身体を極限まで冷やし、氷に変えてしまった。
助けを求めてガラスに張り付いて叩き続けていた翡翠は、その姿のまま真っ白にその身体を染めていた。
見れば、普段の落ち着いた様子からは想像できないほどその表情は慌てふためき、怯えている。助けを求めて大きく開けた口と目も真っ白な霜に染められ、微動だに動かない。
『冷凍装置カタメールくん』は忠実にその役目を果たし、翡翠を氷像に変えていた。

そのまま自動的に扉が開くと、扉に寄り掛かる形で凍っていた翡翠は地面に倒れてしまった。
「いけない!翡翠ちゃんに何かあったら大変です。まあ、凍らせてしまったのは私ですが、今回は打倒秋葉様のために必要な事だったという事で・・・。それにしても綺麗な凍り方をしてますね。流石翡翠ちゃん、氷になっても可愛いわ!でもこれだとカチカチというよりは、ガチガチって感じですかねー。もうちょっと調節が必要かもしれません・・・」
翡翠の氷像を前に、分析を始めた琥珀。しかし、熱中するあまり大事なことを忘れていた。
ガタガタガタ…
「?変な音がします。あ、スイッチ!」
スイッチを切り忘れていた『冷凍装置カタメールくん』が琥珀に照準を合わせ、吸い込みを始めた。
「ちょっと!待ってください!自分の開発したメカにやられるなんてそんなベタな落ちは!」
バタン!
開発者の叫びをよそに、装置は琥珀を閉じ込め冷気を吹き出した。
「私を固めても何も出ませんよ!ちょっと!出して!え、もうこんなに寒い!?いーやー!」
プシュー…
自らを作り出した張本人に対しても『冷凍装置カタメールくん』は忠実に職務を遂行する。
ちょうど10秒で、琥珀の氷像は完成した。

「……」
常に笑顔を浮かべて暮らしている琥珀は、その実翡翠以上に内心は冷静さを保って暮らしている。そのため、焦りや不安を顔に表すことはほとんど無かった。
しかし、今ここで氷となって佇む少女が浮かべる表情は焦りに他ならない。
口を開け誰に届くでもない助けを求め、腕を掲げて扉を叩いて固まったその姿は、先ほど自らが凍らせた翡翠そっくりであった。
やがて装置が扉を開け、琥珀も翡翠と同じように地面に転がる。
こうして二体の氷像が並ぶと、二人が双子であることがよくわかる。
普段の振る舞いから受ける印象の違いも、こうして氷になってしまえばわからない。逆によく似た姿を強調する形となっている。
ガチガチと評された氷の浸食と白い霜の輝きが、この場の静寂を引き立てていた。
翡翠琥珀凍結暗闇




10日後
「それで秋葉様、今日の姉さんはこちらでよろしいでしょうか」
「いいわ。まだ溶かしては駄目よ。琥珀にはこれからたっぷりと反省してもらうんだから」
「ええ、わかっています。それでは冷房をここに置きます・・・」
この館の主人遠野秋葉と、あの後地下にやってきた秋葉によって氷を溶かされた翡翠が琥珀を前に話している。
琥珀は凍ったまま、遠野家の冷房代わりとしていくつもの部屋に運ばれていた。
少女一人分の氷は猛暑の夏においても、部屋を快適に過ごす涼しさをもたらすに十分だった。
琥珀は凍った時の姿のまま、大口を開けて動揺を全身で表している。
このまま琥珀が固まっていれば、屋敷は表向き平穏になるかもしれない。
「ですが秋葉様、今夜のお食事はいかがいたしましょう」
「また昨日みたいに届けさせればいいじゃない。何か問題でもあるの?」
「それが、この一帯の食事処のご主人が皆一斉に夏バテで倒れてしまったそうです。ですので、今夜は私がお作りしようかと思いまして・・・」
「え!?そ、それはちょっと・・・やめた方がいいんじゃないかしら・・・?」
この家の使用人は翡翠と琥珀の二人。
掃除を担当するのが翡翠で、料理を担当するのが琥珀。分担には理由があり、使用人二人の適正と苦手分野を考量したものである。
特に翡翠は料理が大の苦手で、実際に行うと主に味の点で、周囲に大きな被害をもたらしてしまう。また、琥珀は掃除が壊滅的に下手だった。
そのため、琥珀が凍りついているここしばらくは、料理を外部から届けさせていたのだが・・・
「しまったわね・・・いっそ私が料理しようかしら。いやでもそれは体面的にもどうかな・・・ああもう!」
思い悩む秋葉が琥珀を解凍する決断を下すまで、さほど時間はかからないようだ。

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プロフィール

葛

Author:葛
石化や凍結等を扱った固めSSを書いて投稿しています。
月姫リメイクとFLOWERS秋篇が今の生きる希望です。
琥珀さんとエイラ・イルマタル・ユーティライネンを石化する事にかけては誰にも負けません。

固め以外にもアニメとゲームと映画とクラシックなどが好きです。
装甲悪鬼村正 二〇〇九年一〇月三〇日、喜劇の幕が上がる。
折角だから装甲悪鬼村正をやりましょう。

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